コラム

寿ハムを造る人の自信と誇り

1975年の創業以来、代々受け継がれてきた私たち寿ハムのハム造りの伝統の技とその想い。
「原料肉」の吟味は勿論、「無塩漬・無添加」へのこだわりとその限りない追求、一方で、厳選した「天然岩塩」、試行錯誤の末に辿り着いた薫製用の「国産桜チップ」、オリジナルの「香辛料」。私たち寿ハムは、美味しく安心・安全なハム・ウィンナー・ベーコンをお届けするために、細部にわたりさまざまな取組みをし続けています。

我が子のように手間ひまをかけ、愛情を注ぎ、見守る。

私が、ハム造りに携わってからかれこれ20年になります。ハムを造ることが好きで好きで堪らず、一日の時間が足りないと感じているほど、ハムのことを毎日朝から晩まで考え続けています。ハムに限らず「職人」と呼ばれるひとたちはみなそうなのではないでしょうか。
生肉からハムへと変化して行く過程は、自然のさまざまな働きが大きく作用しています。成長の有り様は、十人十色。日々刻々と変化し続けるハムと深く対話をし、顔色を見ながらその調子・具合を都度見極めていく。手間ひまをかけ、愛情を注ぎ、手を差し伸べ、成長を見守る一連のプロセスは、まるで我が子を正しく躾け、大切に育てるかの如くです。毎日が楽しみで仕方がありません。
ハム造りに携わっている寿ハム社員一同が、私と同じ気持ちでハム造りに接しているからこそ、その味に自信と誇りが持てるのだということを、私は信じて疑いません。

寿ハム 相模原工場  製造責任者 吉田 久和

ハムとゆっくり会話ができる「手造り」にこだわる。

若かりし頃、ドイツ産のニュルンベルガー・ヴェルストヒェン(白ソーセージ)を食べる機会があり、こんなに美味しい食べ物が世の中にあるのかと、大きな衝撃を受けました。私がこの世界に飛び込んできた大きな理由です。その数年後、ハム造りの基本知識を身につけ終えた28歳の私は、念願を叶え、本場ドイツへと「ハム見聞の旅」に出ました。ドイツではハムはどのように造られ、街に暮らす人々にどんな風に愛されているのか。南ドイツ各地の小さなを精肉店を隈なくめぐり、見学をし、食し、数多くの質問・疑問を投げかけました。この時の経験は代え難きものとなり、いまもなお私自身のハム造りの大きな指針となっています。
ドイツでは、家族で経営している小さなお店がその土地土地にあり、常に新鮮で美味しい手造りハムを生み出しています。現在、大手ハムメーカーはほとんどの工程を機械に委ねていますが、私たち寿ハムは、創業以来、本場さながらの手造りを大切にしてきました。つまり、血の通うことのない機械に任せるのではなく、私たち職人としての五感〈その色、香り、手の感触… 〉を尺度にして丁寧に育て造る「昔ながら」の製法スタイルです。ただ、ここは日本ですから、100%ドイツの複製ではない、日本の気候や風土、日本人に口にあった風味があるはずです。代々受け継がれてきた日本人の嗜好にフィットした寿ハムらしいハムを、これからも自信を持って造り続けて行きたいと考えています。ドイツのアクセントを効かせつつも、決して本場の味に負けない寿ハムらしい美味しいハムを。

子供たちに笑顔を届け続ける信頼の学校給食ブランド。

私たち寿ハムは、決して大きなメーカーではありません。もし一度にたくさんのご注文をいただいたならば、きっとパンクしてしまうことでしょう。それゆえ、ほかのメーカーやお店と比べてお届けまで少々お時間をいただいています。しかしそれは、新鮮で風味豊かな手造りハムをひとつひとつ丁寧にご用意をさせていただいているという証でもあります。お手元に届き、食卓に上るその時を、ぜひ心待ちにしていただければと思います。
私たちが造るハム、ウィンナー、ベーコンは、創業以来、東京・神奈川の「学校給食用の食材」として採用をしていただいています。育ち盛りで、抵抗力の弱い子供たちへの安心・安全な食の提供は、無添加にこだわった私たちの〈食〉造りのビジョンの源泉だからこそ、その喜びはひとしおです。同時に、35年の長きに渡り無事故を続け、ここ神奈川県・東京都において「学校給食ブランド」へと大きく成長したことは、まさしく寿ハムの製品の安心・安全、確かな信頼のしるしであると、私たち社員一同は大きな誇りを感じています。
なにぶん手造りの工程が多く、ご覧の通り姿形やパッケージの包装も一見実用本位で優雅さに欠けますが、製品ひとつひとつには、肉本来の風味と一緒に、代々の職人が受け継いできた味への自信と誇りが十二分に詰まっています。たくさんの子供たちにずっと笑顔を届け続けてきた寿ハムの伝統と信頼の味を、ぜひご家族みなさまでご賞味いただければ幸いです。